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目的意識を持って読む

 
本を読む際に何も意識せずに、さらっと読んでしまうのはもったいないことです。


何か1つでも新しいことを発見しよう、知識を吸収しようという意識で読むと、今まで気が付かなかったことが目に飛び込んでくるようになるから不思議です。


普段からいろいろなものに関心を持っていると、特に意識しなくてもいろいろ気づくことも多いと思うのですが、そうでない場合は今関心のあるものを意識しながら本を読んでみましょう。


たとえばゴルフのスイングが上達したいと思っているなら、グリップの握り方やクラブの振りかぶり方などを意識してゴルフ本を読みますよね。実際にゴルフクラブを握ってスイングをしつつ、何回も本を見ながら練習すると思います。こうすることによって、スイングのイメージが頭と体に染み込んでいき、何回か試しているうちに「!」という時がやってきます。本の知識が自分の血となり肉体となった瞬間です。


大事なのは、「目的意識をもって読んだ」ことにあります。ゴルフが少しでもうまくなりたい、1ヤードでも先に飛ばしたいという意識が、単なる文字列でしかない本から役に立つ知識を引き出すのです。


同じような例はいくつもあると思います。


パソコンソフトのWordを使いこなしたいと思えば、Wordの使い方の本を買ってきて読み、実際にパソコンを立ち上げて試してみます。だらだらっと本を読んだだけでは、「ヘェ〜そんな使い方ができるんだ」、くらいで終わってしまいます。技術を習得するのが目的ですので、実際に本に書いてある知識を身につけるためには、実際に試してみるという意識が大事になります。


起業したいと思えば、松下幸之助氏や本田宗一郎氏の本を読むのもいいと思いますが、漠然と読んでしまうと、「すごいなぁ」くらいで終わってしまう可能性が高いです。起業するためにどんなことが必要なのか、どうすれば起業できるのか、さらに会社を大きく発展させていくためにはどんなことをやったのか、ということを探ろうとする意識を持って読み進めたいものです。


松下幸之助氏や本田宗一郎氏の本だけでは足りないと思うかどうかは、目的意識があるかどうかによります。起業にあたって、まずはどんな手続きをしなければならないのか、起業後にはどんな税金をどれくらい納めなければならないかといった情報を知りたいと思っていたとしても、これらの本には書かれていないかもしれません。ほしい情報がはっきりしていれば、たとえ多くの人に読まれ崇拝されている本でも、自分にとっては不要な本だと断言することができます。自分が必要とする情報が手に入るように、他の本も購入しようという行動へとつながります。目的意識がはっきりしていれば、知識への欲求と行動がうまくかみ合います。


また、悲しいことがあったり、心が深く傷ついたときにふと本を読むことがあります。読み進めているうちに何気ないセリフや文章によって、心が救われたという経験をすることもあるでしょう。これは、心が悲しいことや傷ついたことでいっぱいになっているため、そこに意識が集中しているのが理由だと思います。意識が高まっているため、普段なら気にも留めないような言葉でも心にスッと入ってくるのでしょう。目的意識を持ってというわけではないですが、関心のある事象に対して意識や集中力が高まると、何気ない言葉でも自分の物として獲得できる事例ではないかと思います。







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