自分の意見を持つための読み方
テレビや雑誌などで、とてもユニークでしっかりとした意見を主張されている方を見ると憧れてしまいます。自分も何かしら鋭い意見を持てるようになりたいと思ってしまいます。
自分なりの意見を持とうと思うと、やはり本や新聞、雑誌などを読んで情報を得る必要があります。特に時事的な情報に対して意見を持とうと思った場合には、新聞やテレビ、雑誌といったマスメディアの情報を活用される方が多いのではないかと思います。
新聞や雑誌に掲載された情報を読んでいると、とても役に立つ情報や面白い記事が記載されています。「へぇ〜、そうなのか」と思うものも多いです。
これらの情報は多くの場合正しいことが多いでしょう。
読んでそのまま受け入れることも必要だと思います。ただ、注意しないといけないのは、もしその内容が間違っていたり、疑問符が付くようなものだったらどうでしょうか?丸ごと受け入れるのは少し危険かもしれませんね。特に新聞や雑誌などで主張している意見をそのまま自分のものとして受け入れてしまうのは、少し待つ癖をつけたいものです。
また、そのまま受け入れたとしても単なる「受け売り」であって、自分のオリジナル性というのは著しく失われてしまいますよね。もし自分色を出したのであれば、なおさら一呼吸待ったほうがいいでしょう。
なるべく情報を鵜呑みにせずに、一旦距離を置いて自分の頭で考え直せるようになると、正しい方向を向いた自分の意見を持つことができるのではないかと思います。
では、どのようにすれば情報を鵜呑みにせずに自分の意見を持つことができるようになるでしょうか。
情報を鵜呑みにしてしまう原因の1つとして考えられるのが、情報源が一つもしくはわずかしかないために、その情報だけを受け入れてしまうということが挙げられます。
1つの媒体だけからしか情報を得ていないでいると、あたかもそれがすべてであると感じてしまうことがあります。いわゆる「井の中の蛙」というやつです。
「ある政治家は悪い奴だ」という情報を目にしたら、それが本当だと思ってしまったことはないでしょうか?心当たりがある人は、要注意です。
このようなことを防ぐためにも、情報源は複数準備するようにしてみましょう。新聞であればいくつかの新聞を読んでみる、ネットも参考にしてみる、専門家が記述した本を読んでみる、外国の新聞を読んで客観的な意見を得るなど、判断材料を増やすと良いでしょう。
「この新聞ではこう言っているが、別の新聞では違う意見だ。」、「専門家からすれば、新聞よりももっといい方法がありそうだ。」などと、周辺情報がたくさん集まってくるようになります。そうすれば自分の経験とも照らし合わせながら、総合的な判断ができるようになり、自分の意見と言うものが出来上がるようになると思います。
先の政治家の例に戻すと、ある新聞では「悪い政治家」として報道されていても、ネットで調べてみると「愛国家」として尽力している姿勢が浮かび上がってくることもあるかもしれません。さらに外国の新聞では、その人を賞賛するような報道がなされているかもしれません。
そのような情報がいくつも得られると、どれが正しいのかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。
ただ言えるのは、一つの情報から判断して出した自分の意見と、多くの情報から判断して出した自分の意見とでは、後者の方がより慎重で検討された意見であるということです。
もし一つの情報源からのみ情報を得て自分の意見を持ったとしても、それが間違っていたり、安易な意見であることは大いにありえます。しかし、より多くの情報を得て総合的に判断したものについては、より正しいところに近づいている可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
時間やお金の制約はあると思いますが、出来る限り多くの情報源から情報を取得して判断してみましょう。新聞はネットで無料で読めるところも多いですし、外国の新聞であっても日本語訳が存在しているところもありますので、是非活用してみてください。
また、新聞やメディアなどの権威のあるものが発信している情報は、無条件に正しいと思ってしまう心理があると思います。
無条件に正しいと思わずに、本当にそうなのか?、他に見方はないか?、他の意見はないか?、と質問を自分に投げかけながら考える癖をつけたいものです。
最近はネットが発達してきているので、発表されていない情報をネットで検索すると調べることができます。そうするといろいろ知らなかったことが多いことに気が付かされます。
何か情報に触れたときは、1つの意見としてまずは受け取ります。それで終わると、それがすべてになってしまうので、できるだけいろいろな情報に触れてみてください。そうすることで、自分の中でいろいろな意見が集約され、自分のオリジナルの意見が出てくるようになるのではないかと思います。
最後に、関連する読み方として「情報を鵜呑みにしない読み方」というものも記載しています。