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簡単に記憶するための本の読み方

 


何か物を覚えなければいけないとき、記憶に定着させる方法として、「復習をする、何度も繰り返す」、という方法を取ることが多いと思います。何回も意識して覚え込ますことで暗記をするという方法です。


この方法は確かに効果があるのですが、何回も無機的な作業を繰り返すことがとても苦痛であるというのが欠点ではあります。


少しでも楽に記憶するために、関連する分野の本を何冊も読むという方法が使えます。


大事なポイントがわかる・整理できる本の読み方のところでも紹介しましたが、同じ分野の本を読むと、大事なことは繰り返し出てくるという特徴があります。


この特徴を利用すると、暗記をしなければならないときなど、何か物を覚えたいときに、楽に行うことができます。


何度も同じ言葉や概念に接することで、復習をしているのと同じ効果が得られると思います。また、本にはストーリーがあり、話しの流れに沿って物事を記憶できる利点も挙げられます。機械的な暗記を行うよりもずっと効果的に記憶に定着させることができるのではないでしょうか。


記憶と言う事を考えたときに、有名な「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。
これは、記憶したものが時間の経過とともに、どの程度忘れられてしまうかと言うものを示したもので、以下のような関係にあると言われています。

忘却率 記憶率
20分後 42% 58%
1時間後 56% 44%
1日後 74% 26%
1週間後 77% 23%
1ヶ月後 79% 21%


この表を見るとわかるとおり、何かを覚えても、1時間経った段階ですでに半分くらいは忘れてしまっていることになります。注意としては、この表は、無意味な言葉を覚えたときに起こる結果です。ですので、何か機械的に覚えなければいけないときや、今まで知らなかった分野に関する知識など、興味・関心が比較的薄い状況において、同様の結果になるのではないかと思います。


この結果を見ると、人はどうしても忘れてしまうので、再度覚え直す必要があるということを示した結果でもあると思います。


上記の結果を逆に活用し、同じ分野に関する複数の本を読んでいくと、記憶への定着がうまくできるような気がしています。


たとえば、同じ分野に関する本を5冊くらい用意しておいて、3日くらいかけて1冊の本を読むということを続けます。上記の結果を見ると、本当は1時間後くらいおきに読み進めるのがベストかもしれませんが、1時間で1冊と言うのは普通は無理です。また、本を読むとストーリーとして読め、関連性を持たせることが可能だと思うので、記憶率はもう少し上がるのでは、と推測しています。


上記の結果を見ると、1日経った段階と1週間後ではあまり差がないので、3日くらいのペースで問題ないと思います。このペースで行くと、全部読み終わるのに、ちょうど15日かかる計算です。


同分野の本であれば大事なところは確実に出てきますので、3日おきに新しい本を読み進めていくたびに、復習を行うのと同様の効果があると思います。少しずつ表現の仕方やストーリーが変わるので、同じ事を繰り返す苦痛のようなものも軽減されると思います。


なるべくストレスなく大事なところを理解し、覚えたい場合にはこの方法を活用してみてください。


応用例として、この方法で特に効果があるとおもったのは、英単語や英語表現を覚えることです。


具体的には、CNNなどのニュースで同じ分野のものを毎日読み続けると、効果が現れてきます。


同じ分野の英語表現や英単語は何回も出てきますので、それをうまく活用すると暗記すると言う苦痛をあまり感じずに英単語や英語表現を覚えることができます。


例として挙げると、犯罪分野のニュースを毎日読み続けるとその分野の単語や表現に詳しくなります。arrest=逮捕する、homicide=殺人、court=法廷、in custody=拘束される、と言った具合です。


日本のニュースでも上記のような日本語は頻繁に出てくると思います。何回も見ているうちに勝手に覚えるのと同様に、英単語や英語表現も同じ分野のニュースや本を読み続けることで、楽に記憶することができると思います。







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