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本の内容をすぐに実行に移すと自己成長することができる

 

本を読んでいて「あっ、これいいな!」とか、「真似しようかな」と影響を受けることはないでしょうか?

読書をしているとそのようないい出会いがたくさんあります。そして、その出会いを大切にして、いいなと思ったことをすぐに実行に移すことができると少しずつ成長していくことができます。

自己成長が可能というのが読書の大きな効果です。ここでは、その効果ならびに、読書によって成長するための読み方をご紹介したいと思います。


まずは読書をしていて感銘を受けたところをメモに抜き出す




本を読んでいると「これはすごいな!」とか「これは使える!」というように感銘を受けることが多くあります。でも、「すごいな」と思うだけで、そのまま何もせずに読み過ごしていないでしょうか?


これは実にもったいないことです。感銘を受けたことを少しでも良いので自分でも実践していくようにすると、成長していくことができます。


そのためには、読書をしていて「これはすごい!」と思える箇所に出会ったら、第1ステップとしてまずメモを取りましょう。


手を動かして実際にメモを取ることによって、意識に深くインプットされます


メモを取るときには、読んだ日付と本のタイトル、該当ページ番号もあわせて記録するようにします。ノートでも紙切れでもなんでもいいです。


最近は便利になっていて、Kindleなどの電子書籍を使うと、チェックしたい部分が出てきたら画面を指でなぞるだけでメモを取ることができるようになりました(ハイライト機能)。


とても便利で、あとから簡単に見直すことができます。どうしても手書きするのが面倒ということであれば、電子書籍の機能を使ってみるのもいいでしょう。実際、私もKindleのハイライト機能を利用して、大事なポイントをチェックするようにしています。

 Kindle Paperwhiteのハイライト機能で本の知識を自分のものに



当日、もしくは次の日から即実行する




本の中身を活かすために大事なのはここからです。


読書の目的はいろいろありますが、大事なものの1つとして、「昨日の自分よりも成長し、夢をかなえたり、目的を達成したりする」ということが挙げられます。


そのためには、読書によって影響を受けたり学んだりしたことを実践しないと意味がありません。


「この本を読み終わったら始めよう」と思うかもしれませんが、読み終えるころには情熱は冷めてしまうことが多いです。鉄は熱いうちに打てという言葉があるように、少しでも早い実践が大事です。


感銘を受けたところをメモに書きだしたら、即日、もしくは次の日からすぐに実行に移すようにしましょう。



実行すれば記憶の定着率は90%以上




人間の記憶というものはとてもあやふやなもので、読んだり聞いたりしただけでは、すぐに忘却の彼方に葬られてしまいます。


「あの本を読んで面白かったな」ということは覚えていても、どんなことが書かれていたかということは忘れやすいですし、たとえ覚えていたとしても実践しなければ読んでないのと同じです。


読んだ本の内容を記憶して、確実に自分のものとするためには行動に移すのが良いです。


実際、覚えたいことを実践すると、記憶の定着率は90%以上になるという研究結果があるそうです。



読んですぐに実行を繰り返せば大きく成長できる




読書によって影響を受け、1つずつ実行に移していくと、着実に新しい自分へとステップアップできるようになります。


本を読んで新しいことを取り入れて実行し、その結果を受けてさらに改良するというPDCAサイクルを回していくのです。


言うは易く行うは難しなのですが、私も少しずつではありますが、本を読んで感銘を受けたことはなるべく実践するようにしています。


ご参考までに、私の例をご紹介します。



私の実践例


私は大学院の時代に「知的生産の技術」と「知的生活の方法」という本を読んで、とても影響を受けました。いろいろな本を読んだり研究している著者が、日ごろどのようにアイデアを得てそれを形にしているかということを具体的に紹介した内容でした。


特別なことは何一つ行っておらず、実践の方法はカードを使うだけ。それだけで、とても素晴らしい研究生活を過ごされているようでした。


私もそれをやってみようと思い立ち、すぐにカードを購入しました。ただ、本に書かれているようなカードは私にとっては少し使いにくそうだったので、私なりにアレンジして、名刺サイズのカードを購入して活用することにしました。


名刺サイズのカードに本を読んで影響を受けた個所を抜き出したところ

本を読んで感銘を受けたことや記憶に残しておきたい箇所を抜き出し、日付と本のタイトル、ページ番号を記入しています。このようにすることで、どの本の何ページに書いてあったかがすぐにわかり、本に戻って読み直すのが簡単になります。



それ以来、本を読んだときに感銘を受けた箇所やアイデアを思いついたときは、すべてそのカードに書き出して記録するようになりました。


おかげでかなりのアイデアや本から得た知見がまとまり、それを見ると私もずいぶん成長できたなと感慨深いものを得ることができています。


社会人になってからもこの方法を続けていて、製品開発の場面でもこのカードアイデアを活用しています。私はIT関係の会社で働いているのですが、日々製品アイデアをこのカードに書き溜めています。そして、このカードのおかげで、私自身が開発者となって新しい製品をリリースすることができました。また、その製品の改良案なども日々カード化してストックしていて、継続的に製品開発に取りこんでいます。


もし、この本に出会ったときに本の内容を実行しなかったら、今の私はなかったのではないかと思います。1冊の本の内容を実践に移すことによって、私の行動パターンを変えるという結果につながったのです。


本の内容を書き留めたカードをファイリングしたところ

名刺サイズのカードを使っているので、名刺ホルダーに入れてファイリングすることができます。順番の入れ替えも簡単ですし、ルーズリーフ形式のファイルを使うことでシートごと場所移動するのも簡単です。カードが増えていくと自分が少しずつ成長できている実感が持てて、とても楽しいです。




まとめ


有益な本というのはたくさんあるのですが、それを生かすも殺すも、実際に行動に移すかどうかにかかっているのではないかと思います。


新しく始めた小さな行動が、大きな結果を生み出すということも起こるかもしれません。まずは、本を読んで影響を受けた箇所があったら、小さなことでもいいので実践してみるようにすると、その積み重ねによって大きく成長できるのではないかと思います。