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参考文献・資料に紹介されている本を読む

 


自分が関心を深めたいと思っている分野や、面白い本を探しているときなどに有効な方法として、参考文献を参考にするという方法があります。


参考文献が載っていない本もありますが、通常は本の一番最後に掲載されていることが多く、著者がその本を執筆するにあたって参考にした本や論文などの資料が紹介されています。


小説などの場合には、描かれた人物や舞台、扱ったテーマなどの資料として載っていることが多いです。もちろん、小説以外の本についても、その本が参考にした本や論文が掲載されています。


周辺知識をさらに深めることにもつながりますし、新しい知識の開拓にもつながることもあります。


一例として、塩野七生さんの「ローマ人の物語 」というローマ帝国の歴史シリーズがあります。これはとても面白くてこの本自体もとてもおすすめですが、ここでは、参考文献についてご紹介したいと思います。


「ローマ人の物語」のシリーズの中で「ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち」という巻があります。


この中で、悪名高い皇帝として有名なネロが登場します。キリスト教迫害や母親殺害などの悪行で有名で、どうしようもない皇帝として思われていますが、実は外交などでは非常に優れた手腕を発揮した皇帝だったと言うことです。また、ローマで大火が起きた際、その被災者の救済やローマ市の再建などはとてもローマ市民に受けが良かったようで、同時代人のローマの歴史家タキトゥスは「人間の知恵の限りをつくした有効な施策であった」というように記述しています。


ここで登場するタキトゥスという人物は、ローマ人の物語中に頻繁に登場します。同時代を生きる彼の目にはどのように見えたのか、当時のローマは実際はどうだったのかということを知る最良の資料だと思えます。


そして、彼が記述した「年代記」などの著作が、参考文献として記載されています。同時代の人間の目を通して見たローマやローマ皇帝たちがどんなものであったのか、ということを知るにはとてもよい本のように思います。


このようにして読む本を選んでみるのも良いのではないでしょうか。もし、本を読んで面白いと感じたら、参考文献のページを参考にして、面白そうな本を読んでみてください。






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